【2026年NISA】VOOか1557か?25年投資して分かった「S&P500で失敗しない選び方」

NISA・税金のリアル

「2026年は米国高配当ETFであるHDV/SPYDの手を少し休めて、成長投資枠もVOOで埋めてみようかな……」 そんな構想を練っています。

新NISAである程度運用している人ならご存知のとおり、

「VOOは、つみたて投資枠の対象外である」

なんですよね。
なので、今回の検討は必然的に成長投資枠の投資先検討です。

これまでは「つみたて投資枠はeMAXIS Slim」「成長投資枠はHDV/SPYD」と使い分けてきましたが、改めて主要な3つの選択肢、VOO、eMAXIS Slim、1557を比較検証してみました。

■この記事の結論
・つみたて投資枠 → eMAXIS Slim S&P500一択
・成長投資枠 → 管理をシンプルにしたいなら1557
・ドル資産を増やしたい/超低コスト重視ならVOO

 

三者三様の特徴をチェック

  • VOO(米国上場ETF):言わずと知れた本家本元。経費率0.03%という圧倒的な低コストと、ドルの分配金が魅力ですが、米国現地での10%課税(二重課税)という課題があります。
  • eMAXIS Slim S&P 500(国内投資信託):新NISAの主役。分配金をファンド内で自動再投資するため複利効率が高く、何より「つみたて投資枠」が使える唯一の選択肢です。
    2025年のSBI証券での投資信託ランキング総合2位。
  • 1557(東証上場ETF):東証で買える「本物のS&P 500(SPY)」。
    円で買える利便性と、ETFでありながら「二重課税調整」が自動で行われるという、VOOと投信のいいとこ取りをした存在です。

S&P 500 投資先比較一覧表(2026年版)

信託報酬(経費率)は本家VOOが圧倒的に優位。
一方で、VOOは米ドル建てでの購入なので、評価額に為替変動が影響します。また、購入する度に為替手数料が取られることもちょっと気になる点ではあります。(SBI証券や楽天証券だと為替手数料は微々たるものなので気にしなくてもいいのかもですが)

まぁ、為替はeMAXIS Slim S&P 500にも1557にも間接的には影響しているんですけどね。

あとは二重課税調整ですかね。
私は毎年確定申告しているのでVOOの二重課税調整にも抵抗ないですが、年末調整だけで済ましているサラリーマンだと確定申告はちょっと面倒ですよね。

比較項目eMAXIS Slim S&P 5001557 (SPDR S&P 500)VOO (Vanguard S&P 500)
商品区分国内投資信託東証上場ETF米国上場ETF
取引通貨日本円日本円米ドル
信託報酬(年率)約0.0814%約0.0945%約0.03%
NISAつみたて枠○ 対象× 対象外× 対象外
NISA成長投資枠○ 対象○ 対象○ 対象
二重課税調整自動調整あり自動調整あり要確定申告
分配金原則なし
(内部再投資)
あり(年4回)あり(年4回)
最小投資単位100円〜1口(約9〜10万円)1株(約7〜8万円)

NISAでVOOを購入する場合、二重課税調整は必要か?

NISA成長投資枠でVOOを購入した場合、毎年の確定申告で二重課税調整(外国税額控除)をする必要はありません。 

理由は、NISA口座は日本の税制上の「非課税口座」であるため、もともと日本国内での課税が行われず、二重課税調整の制度の対象外となっているためです。 

詳細はこちら。

  • 日本の課税は非課税: NISA口座内で得たVOOの売却益や配当金(分配金)は、日本国内では非課税扱いとなります。そのため、国内の税金に対して外国で支払った税金を控除する「外国税額控除」の仕組みは適用されません。
  • 米国の源泉徴収は発生する: ただし、VOO(米国ETF)の分配金に対しては、米国内で10%の源泉徴収税が課税されます。この米国の税金は、NISA口座であっても非課税にはなりません。
  • 二重課税調整はできない: この米国で源泉徴収された10%の税金は、日本のNISA制度では取り戻す(控除する)ことができません。確定申告をしても還付は受けられません。 

結論として、NISA成長投資枠でVOOを保有する場合、確定申告の手間はかかりませんが、分配金にかかる米国の税金10%はそのまま負担することになります。

「1557」という有力な選択肢もある:東証上場の本家S&P 500

ここで、投資経験がある方なら一つの選択肢が浮かぶはずです。
東証上場のETF、「1557(SPDR S&P 500 ETF)」です。

1557は、米国上場の「SPY」を東証でも買えるようにしたもので、中身は本物のS&P 500。ここにはVOO派も納得のメリットがあります。

  • 二重課税調整の自動化:2020年以降、1557を含む一部の東証上場外国株ETFは、分配金にかかる米国課税(10%)と国内課税の調整をファンド側で自動で行ってくれます。確定申告を毎年こなしている私でも、この「手間要らず」は大きな魅力です。
  • 円で買える「本物」:為替スプレッドを気にせず、東証の取引時間中に円で売買可能です。

「それなら成長投資枠は1557でいいじゃないか」―そう思いたくなりますが、ここにも新NISAの制度的な壁が立ちはだかります。

制度の壁、それはVOOも1557も「つみたて投資枠」には入れないということ。
つまり、我々が「これこそ王道」と考えるETFの多くは、成長投資枠でしかその能力を発揮できません。

 

結論:どんな人に「VOO」が向いているのか?

この3つの中で、あえてVOOを選ぶべきなのは、以下のような方です。

  • ドルのキャッシュフローを重視する人:
    VOOから出るドルの分配金は、そのまま別の米国株やETFを買うための「貴重な外貨原資」になります。円転の手間とコストを省き、ドル資産を雪だるま式に増やしたい人には、VOOが最適です。
  • 徹底的に「保有コスト」:
    最後にモノを言うのは「コスト」だということ。信託報酬0.03%は、数千万円規模の資産を長期で動かす際、最強の武器になります。
  • 確定申告を厭わないベテラン層:
    外国税額控除の手続きは確かに面倒ですが、すでに毎年確定申告をしている方にとっては、それほど大きな負担ではありません。「手間」よりも「実利(低コスト)」を取る合理性があるなら、VOO一択です。ただ、NISA成長投資枠で投資する場合は、二重課税調整は不要です。

私の2026年NISA戦略

VOOの経費率は魅力的ですよね。
HDVやSPYDのような高配当ETFは定期的にキャッシュフローを潤してくれる存在としては魅力的ですが、今すぐにサラリーマンを引退するわけではない私にとっては、キャッシュフローはそれほど重要ではありません。

そう考えると、2026年は「つみたて投資枠をeMAXIS Slimで機械的に、成長投資枠の余力でVOO(または高配当ETF)」という、ハイブリッドな構えにしてみようと思います。

2025年までのHDVやSPYDの配当金(分配金)はドルのまま証券口座に残っているので、まずはこの手持ちドル分から投入。

もし「どうしてもETFの機動性が欲しい」「為替手数料が気になる」というのであれば、成長投資枠での1557採用は非常に合理的です。ただし、その場合は「つみたて投資枠」で選ぶ投信との二重管理になる覚悟が必要です。

皆さんは自身のポートフォリオに最適な「S&P 500」は見つかりましたか?

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