キオクシア爆騰。だが、私の結論はシンプルです
1月30日、日本株市場で最も注目を集めた銘柄は、間違いなくキオクシアホールディングスでした。
協業先である米サンディスクの好決算をきっかけに株価は急騰。
前日比約11%上昇の21,360円をつけ、一日の売買代金は9,000億円超と、まさに「お祭り」状態です。

SNSや掲示板では
「まだ上がる」
「次の主役はキオクシアだ」
といった声も多く見かけました。
ですが、結論から言うと――
私はキオクシアを買いません。
半導体がポートフォリオにない。それでも買わない理由
私の個別株ポートフォリオには半導体関連株が1銘柄もありません。
この点だけを見れば、「分散のために買い材料では?」という考え方も成り立ちます。
しかし、あえて外しているのには理由があります。
それは、半導体セクターのボラティリティの高さです。
- 需給で業績が大きく振れる
- 設備投資が巨額で、金利環境の影響を強く受ける
- 好況と不況の波が極端
これは、短期売買ではチャンスになっても、
長期で個別株を保有するには精神的な負荷が大きいセクターだと感じています。
キオクシアの熱狂が教えてくれる「よくある落とし穴」
今回のキオクシア高騰は、個人投資家が陥りやすい典型パターンでもあります。
- 材料が出る
- 株価が急騰する
- 売買代金が膨らむ
- 「乗り遅れたら損」という空気が生まれる
そして、多くの場合、
最もリスクが高いタイミングで個人投資家が参戦する。
私自身、投資歴の中でこうした場面を何度も見てきました。
(若い頃には、痛い思いをしたこともあります)
だからこそ、今回のキオクシアを見て感じたのは
「すごいな」ではなく、
「これは自分の戦場じゃないな」 という感覚です。
日経平均は下落。でも市場全体は悪くなかった
1月30日の日経平均は小幅安で終わりましたが、
その中身を見ると少し景色が変わります。
- アドバンテスト1銘柄だけで日経平均を大きく押し下げ
- 一方でTOPIXはプラス圏
つまり、指数だけ見ていると市場を誤解する日だったわけです。
こうした日は、
「今、何が本当に買われているのか」
「どこに資金が集中しすぎているのか」
を冷静に見る良い機会でもあります。
半導体ブームの裏で、割を食っている企業もある
半導体価格の上昇は、当然ながら恩恵を受ける企業だけでなく、
コスト増に苦しむ企業も生みます。
代表例が、任天堂やソニーといったゲーム機メーカーです。
- メモリ価格上昇
- 本体原価の上昇
- 値下げ戦略が取りづらくなる
市場は「半導体=成長」と一括りにしがちですが、
実際には勝者と敗者が同時に生まれている。
この構造を理解せずに、
「半導体だから買い」と考えるのは、少し危ういと感じています。
私の投資判断:盛り上がりは、眺めるだけでいい
今回のキオクシア高騰を見て、
私のスタンスは改めて明確になりました。
- 盛り上がっているからといって、無理に参加しない
- 自分が納得できないセクターには近づかない
- 「見送る」という選択を正当化する
参加しないのも、立派な投資判断です。
市場には、常に次のチャンスがあります。
すべてを取りに行く必要はありません。
おわりに
キオクシアの高騰は、
「儲かるかどうか」以上に、
自分の投資軸を確認する材料になりました。
盛り上がりを否定する必要はありません。
ただ、
眺めるだけ、という距離感も悪くない。
今日も市場は賑やかですが、
自分のポートフォリオは静かでいい。
そう思える投資を、これからも続けていきたいと思います。
余談:指数で持つなら、という選択肢
日本株全体の成長を取り込みたいなら、個別株ではなく指数での分散という考え方もあります。
日経平均よりもTOPIX連動型の方が、特定セクターへの偏りが少ない点は意識しておきたいところです。
私はこのあたりを扱う際、手数料や使い勝手の面で松井証券や楽天証券を使い分けています。
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