今回は、2010年代に積み立てていた世界株ETF「VT」について、当時の背景、構成銘柄、実際の成績、そして最終的に「ほぼプラスマイナスゼロで手放した理由」を振り返ります。
今では、eMAXIS Slimのオルカンで手軽に購入できる世界分散。
当時は「手数料が高くても世界分散こそ正義だろ!」と思っていましたが、今振り返ると学びの多い投資経験でした。
なぜVT(世界株ETF)を選んだのか
私がVTを買い始めたのは2010年代前半。
当時は今ほど手数料競争も進んでおらず、インデックス投資は「低コスト・王道」というより投資オタクだけがやっていた世界でした。
- 経費率は今より高め(当時は0.30%前後)
- 米国株ETFの買付手数料も普通にかかる
- NISAもまだ整備途上
- 世界分散のメリットが“理論先行”だった時代
そんな中で選んだのが、全世界に投資できるVT。
「アメリカ一点集中ではなく、世界全体を買えば最適解だ」と信じていました。
VTの当時の構成はこうだった(2010年代)
今のVTは Apple / Microsoft / NVIDIA など米国ハイテク企業が上位ですが、私が買っていた頃はまだ色合いが違いました。
● 銘柄数(当時)
→ 約2,800〜3,000銘柄
今よりも新興国比率が高く、アメリカの比率は現在ほど支配的ではありませんでした。
● 地域構成の特徴(当時)
- 北米:優位だが6割以下
- 欧州:まだ存在感大
- 新興国:中国・ブラジルなど比率高め
- 日本も一定比率で組み込まれていた
つまり“世界分散”ではなく“世界に薄く広く投資”というイメージ。
“世界の全部買えば最強”
→ 実際は「伸びる国」と「そうでもない国」が薄まる問題に直面したわけです。
実際の運用結果:ほぼ±0で売却
さて問題の成績。
結論:
VTは思ったほど増えず、ほぼプラマイゼロで売却しました。
理由は複合的ですが、当時感じた要因を整理するとこうです。
◆ なぜリターンが伸びなかったのか──3つの理由
米国株に全振りした方が結果は良かった
今なら分かるのですが、結局伸びたのは“米国株”。
VTは米国比率は高かったものの、伸び悩む国も全体に混ざることでリターンを薄めてしまう構造がありました。
成長国を買える=全体の成長を阻害する国もセットで買う。
長期投資では大事な視点です。
為替の影響と売却タイミング
日本円→ドル→ETFという構成は、
ドル円のタイミングで利益が消えることも多い。
私は売却タイミングでも為替の向かい風を受けました。
手数料・取引コストが重かった
- 信託報酬が今より高い
- 海外ETF買付が有料
- 為替コストも高め
「世界分散=手数料がかかる投資」
という時代でした。
この経験が、今の投資スタイルにつながった
今の私は
- 米国インデックス(eMAXIS Slim S&P500)
- 日本株の高配当株
という二刀流です。
世界分散という考え自体は好きですが、最適解は時代とともに変わります。
学んだのは、
「世界を買うこと」と「世界平均を取れる構造」は別物
ということ。
まとめ:世界分散は「守りのスタイル」
VTをほぼ±0で手放したことは悔しかったですが、その経験があったからこそ今があります。
- 手数料は武器になる
- 分散は万能ではない
- 投資は「時代」と「自分の目的」で変わる
そして何より、
正解を探すより、経験を積んだ方が早い
と体で学びました。



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