2026年1月13日(火)、SBI証券から個人投資家にとって非常に大きなアップデートが実施されました。
それは、「国内株式の一般信用新規取引におけるSOR注文およびPTS注文の取扱い開始」です。
「手数料無料(ゼロ革命)」の次は、いよいよ「約定価格でも得をする」フェーズに突入しました。
https://search.sbisec.co.jp/v2/popwin/info/home/irpress/prestory260108_011130.pdf
そもそも「SOR注文」「PTS注文」とは何か?
簡単に言うと、「東証だけでなく、J-MarketやX-Marketといった私設取引所(PTS)も含めた複数の市場から、その時一番有利な価格をAIが自動で選んで約定させてくれる仕組み」です。
これまでは一般信用の新規建てをする際、東京証券取引所(東証)でしか注文が出せませんでした。しかし今日からは、SBI証券のシステムが自動で他の市場もチェックし、もし東証より1円でも安い売り板があれば、そちらで約定させてくれるようになります。
「手数料0円」×「価格改善」のダブルメリット
SBI証券はすでに手数料を無料にしていますが、今回のアップデートはそのさらに先を行くものです。
プレスリリースによると、SBI証券全体での価格改善効果は、単月で約17億円にものぼるとのこと。 手数料が0円なのはもはや当たり前。これからは「東証の株価よりも有利な価格で約定すること(価格改善)」によって、実質的な投資コストをさらに引き下げる段階に入ったと言えます。
東証一択はもう古い?「1円でも安く買いたい」という本能をAIが代行
「1円でも安く仕入れ、1円でも高く売る」―これは私が新卒で入った商社時代から叩き込まれてきた商売の鉄則です。しかし株式投資において、これまでは東証という巨大な市場を前に、個人がそれを行うには限界がありました。
今回のアップデートは、その「1円へのこだわり」を、システムが私たちの代わりに24時間実行してくれることを意味します。
iDeCoやNISAをフル活用し、0.1%の利回りをコツコツ積み上げているステージの投資家にとって、この約定価格の改善は確実にメリットです。
利用する上での注意点
非常に強力なサービスですが、以下の制約がある点は覚えておきましょう。
- 信用取引は「SBIクロス(ダークプール)」へは回送されません。
- 一般信用取引では「大阪デジタルエクスチェンジ(ODX)」へは回送されません。
とはいえ、メインのPTS市場である「ジャパンネクスト」が対象に加わっただけでも、約定機会の拡充としては十分すぎるインパクトがあります。
まとめ:賢い投資家は「インフラの進化」を味方につける
NISA枠を全枠埋め、高配当株投資で着実に資産を築く私たちにとって、こうした「取引インフラの改善」を知っているか否かは、長期的なパフォーマンスに直結します。
特別な設定は不要です。今日からの注文で「SOR(デフォルト設定)」になっていることを確認するだけで、あなたはプロと同じ「最良価格」を追求する土俵に立っています。
皆様も本日の取引、ぜひ約定履歴の「市場」欄をチェックしてみてください。東証以外での約定が見つかるかもしれません!
なお、約定価格改善は「市場流動性次第」であり、流動性が低い時間帯・銘柄では恩恵が限定的な場合があります。



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